あのヘッドライトが、「羨望の」車。
この車の新発売時のキャッチフレーズに「羨望の」というのがあった。RX-7は、まさに羨望の車なのである。人がうらやむ車、つまり人に見せて自慢できる車ということだ。
では、何が自慢できるのか。「カッコいいだろ」「ロータリーエンジンだぞ!」もちろんそれもあるだろう。しかしそれはメーカー側の思惑であって、車のファンつまりユーザー側の心を引き付けたのは何か。それは、リトラクタブル・ヘッドライトであった。
リトラクタブル・ヘッドライトとは、点灯しない間は車体に収納されており、点灯時にせり上がってくるというギミックのあるライトのこと。戦前の車に付けられた例もあったが、本格的に取り入れられるようになったのは1960年代の車からだ。フェラーリだのロータスだのカウンタックだの、あのスーパーカーの中にも搭載車が多い。
サバンナ RX-7カタログ
カタログの全ページを見せてくれる動画。昭和53年(1978年)11月のカタログであるので発売当時のカタログだ。
表紙からリトラクタブル・ヘッドライトのクローズアップである。この機構がいかにユーザーを引き付けていたかがわかる。最初のページのキャッチは、Designed by Rotaryとあり、マツダ側としてはロータリーエンジンを訴えたいのだろうが、買う側としてはやはりリトラクタブルが“羨望の的”なのである。
カタログの全ページを見せてくれる動画。昭和53年(1978年)11月のカタログであるので発売当時のカタログだ。
表紙からリトラクタブル・ヘッドライトのクローズアップである。この機構がいかにユーザーを引き付けていたかがわかる。最初のページのキャッチは、Designed by Rotaryとあり、マツダ側としてはロータリーエンジンを訴えたいのだろうが、買う側としてはやはりリトラクタブルが“羨望の的”なのである。
1960年代生まれで国産車初のスーパーカーとも言われるトヨタ2000GTも、リトラクタブル・ヘッドライトを採用している。1967年の映画「007は二度死ぬ」にもオープンカーの2000GTが登場した。
スパイアクションとリトラクタブル・ヘッドライトは相性がいいらしく、007ばかりではなく、60年代にテレビ放映された「0011ナポレオン・ソロ」で、主人公の乗る車もリトラクタブル・ヘッドライトの車であった。

トヨタ2000GT
国産車初のスーパーカーとも言われる車。「007は二度死ぬ」では、ボンドガールの若林英子がオープン仕様の2000GTを運転していた。
【Mytho88, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons】
国産車初のスーパーカーとも言われる車。「007は二度死ぬ」では、ボンドガールの若林英子がオープン仕様の2000GTを運転していた。
【Mytho88, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons】

U.N.C.L.E.カー
0011ナポレオン・ソロに登場する車である。これは実際に製造販売されていた車ではなく、シボレーの市販車をベースにコンセプトカーとして作った車を改造したもの。要するに劇用車である。
【Bill Abbott, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons】
0011ナポレオン・ソロに登場する車である。これは実際に製造販売されていた車ではなく、シボレーの市販車をベースにコンセプトカーとして作った車を改造したもの。要するに劇用車である。
【Bill Abbott, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons】
