Triumph Herald

遊びゴコロあふれる、普通の車。
スマートなボディに大きめのライト。ライトだけでなく、フロントバンパーが印象的だ。前から見ると牙をむいた動物のように見えるから面白い。この車、イギリスのメーカー スタンダード・トライアンフ社のトライアンフ ヘラルドである。
登場したのは1959年で、後に排気量アップや改良などが加えられ、1971年まで10年以上製造、販売が続けられたヒット車である。
スポーツカーではないトライアンフ。
トライアンフと言えば、2シーターの小型スポーツカーで有名だ。トライアンフTRシリーズである。1952年のトライアンフTR1から1978年のTR8まで、次から次へと個性的な車を登場させ、スポーツカーファンを唸らせた。
そのトライアンフが戦後初のスポーツカーではない車として登場させたのが、このトライアンフ ヘラルドである。いわゆる一般庶民のための普通の車であるわけだが、単なる普通の車で終わらせないところがトライアンフだ。

トライアンフTR3A
トライアンフのTRシリーズの中の一台。1957年から1962年にかけて製造されており、ちょうどヘラルドが登場した頃のTRでもある。いかにもスポーツカーという面構えがいい。
【Alexandre Prévot from Nancy, France, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons】
トライアンフのTRシリーズの中の一台。1957年から1962年にかけて製造されており、ちょうどヘラルドが登場した頃のTRでもある。いかにもスポーツカーという面構えがいい。
【Alexandre Prévot from Nancy, France, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons】

スタンダード・トライアンフ社販売資料
1963年のロンドンのモーターショーでの販売資料である。当時のトライアンフの最新車種が4台掲載されている。左上がヘラルドである。写真の撮り方も普通のセダンであることを強調しているようだ。
【Andrew Bone from Weymouth, England, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons】
1963年のロンドンのモーターショーでの販売資料である。当時のトライアンフの最新車種が4台掲載されている。左上がヘラルドである。写真の撮り方も普通のセダンであることを強調しているようだ。
【Andrew Bone from Weymouth, England, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons】
しかも、この車ヘラルドは、イタリアのカーデザイナージョヴァンニ・ミケロッティによるスマートでシャープなイメージの車に仕上がっている。そう、イタリアンスタイルのイギリス車なのである。
まだまだ丸いデザインの車が多かった1950年代に、ストレートなサイドラインを描き、バックにはアメ車を思わせるフィンが付いたデザインは新しかった。しかも、フロントガラスは広く、大きくとられて見晴らしが効き、運転のしやすい車として評判となった。

トライアンフ ヘラルドのスタイル
1950年代に登場した車の中では、直線で構成されたデザインが新しかった。これぞイタリアンスタイルである。フロントは、ヘッドライト周りの銀メッキや特徴あるバンパーが個性的。バックにはフィンと縦長のテールランプだ。このスマートさにシビレたファンも多かっただろう。
1950年代に登場した車の中では、直線で構成されたデザインが新しかった。これぞイタリアンスタイルである。フロントは、ヘッドライト周りの銀メッキや特徴あるバンパーが個性的。バックにはフィンと縦長のテールランプだ。このスマートさにシビレたファンも多かっただろう。
