マツダ サバンナRX-7

スーパーカーブームの中で、話題に。

マツダの最初のロータリーエンジン搭載市販車は、昭和42年(1967年)登場のコスモスポーツである。その車名のとおり未来、あるいは宇宙をイメージしたデザインの車であった。その思い切ったスタイルにはファンも多いが、かなり個性が際立っていた。

それに比べてサバンナRX-7は、コスモスポーツの11年後の車であるから、デザインは確かに洗練されている。メーカーのマツダからすれば、ロータリーエンジンの先進性を強調するにはこのスタイルということなのだろう。

コスモスポーツの写真
マツダ コスモスポーツ
マツダで最初にロータリーエンジンを搭載した車。ボディ中央に入ったラインやフロントのデザインに、昭和40年代前半という時代の匂いを感じてしまう。この車も広島のマツダミュージアム所蔵の一台である。
NAParish, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons】

しかもこの当時、1970年代の後半と言えば、最初のスーパーカーブームが日本中を席巻していた。少年ジャンプに連載された池沢さとしの漫画「サーキットの狼」に端を発するあのブームである。

そこにこのRX-7が姿を表したのだから、これぞ日本のスーパーカーとなるのは自然の成り行きだった。サバンナRX-7は、そのスーパーカーのようなカッコよさから、発売されると大いに話題になった。

もちろんそれまでの日本車にも、スポーツカーとして話題になった車は多く存在している。だが、それは特別な車であり超高級車でもあった。一般人が手に入れられる値段でここまでスマートな車が登場したということ自体が驚異的でもあった。

さらに、輸出先のアメリカでも比較的安く手に入れられるスポーツカーとして「プアマンズ・ポルシェ」つまり貧乏人のポルシェと呼ばれて話題を呼ぶのである。

アメリカのRX-7の広告
RX-7の広告
アメリカでの新発売時の広告のようだ。1947年のMG-TC、1953年のコルベット、1970年の240-Z(フェアレディZ)と過去のスポーツカーを取り上げ、「1979年の今、ロータリーエンジンのRX-7が登場した」と謳い上げている。そしてキャッチフレーズは「今でなければいつになるの?」。こんなすごい車、今買わなきゃ損だと言うわけである。
Mazda RX-7, 1978 by Nesster, on Flickr

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あのヘッドライトが、「羨望の」車。