お祭りのパレード

昭和30年5月 静岡県浜松市で撮影

静岡県浜松で行われた「浜松まつり」のパレードの様子です。「浜松まつり」は凧揚げや屋台の引き回しで有名なお祭り。でも、ここに写っているのは企業の宣伝カーです。当時はこんな宣伝カーのパレードもお祭りを盛り上げるイベントの一つでした。
伝統的なお祭りを見せるだけの方が観光的に言っても良いとは思うのですが、当時は企業の派手な宣伝も歓迎されていたようです。そこが昭和30年代らしいところでもありますが。

写真から昭和を見る

拡声機
ここからコマーシャルソングや宣伝文句が流れてくる。たいてい大音量である。

オート三輪
ダイハツのオート三輪を宣伝カーに使っている。当時はオート三輪の全盛期だった。

浜松乳業の宣伝カー
トラックかオート三輪に牛乳ビンのような形のハリボテを乗せている。浜松乳業は地元の乳業メーカーで明治乳業の系列。マークも明治乳業に似たデザインである。

商店街
屋根のついた商店街。お祭りらしく紅白の幕を下げている。正面に浜松駅が見えることからすると広小路通りの商店街だろうか。

国鉄浜松駅
国鉄浜松駅の駅舎である。現在は駅ビルになっているが、当時はこのような木造2階建ての建物であった。駅前には路線バスが駐車しているのも見える。

宣伝カーのパレード
浜松祭りでは屋台(山車)の引き回しがあるが、それは日が落ちてからで、昼間には宣伝カーのパレードを行っていた。各企業で趣向を凝らした宣伝カーを走らせた。

ゼブラの宣伝カー
自動車の屋根にシマウマを乗せている。後ろには「縞馬のマークで60年」とあり、ボールペンなどで有名な文具メーカーゼブラの宣伝カーである。ゼブラだからシマウマのハリボテを乗せようというこのシンプルなセンスは捨てがたい。
なお、ゼブラは明治30年(1897年)の創業である。

観客
宣伝カーのパレードに魅入っている。当時はテレビも普及しておらず、派手な観光施設も無かったためと思われるが、こうしたパレードにもたくさんの人が集まった。

家庭のスナップ写真から、昭和のあの頃を考える。