家で遊ぶ

昭和36年ごろ 神奈川県横浜市で撮影

子供は外で元気よく、なんて言われても家の中での遊びが好きな子は大勢いました。家の中での遊びといえば女の子はままごととかあやとりとかが定番だったのでしょうが、男の子はそうはいきません。今のようにニンテンドーだのプレステなんてものはありませんから、家の中でも外で遊ぶのと同じテンションでドタンバタンと遊んだものです。
障子をやぶるのはいつものことで、いきおい余ってふすまにも大きな穴を開けるなんてこともありました。

写真から昭和を見つける

滑り台
家の中で使う滑り台。普段は畳んで置いてある。今ならばプラスチック製であるが、この時代は木製である。使っているうちに木がささくれて子供にトゲが刺さったりするかもしれないと、心配する大人はあまりいなかった。

鼻垂れ小僧
この頃の子供は多くが鼻を垂らしていた。家の中が現代ほど暖かくなかったとか、栄養状態があまり良くなかったなどさまざまな理由があげられている。しかし、当時は小さな子は鼻を垂らしているのが当たり前で、みっともないと感じる親もあまりいなかった。

インスタントコーヒー
昭和30年台の半ばごろインスタントコーヒーが一般家庭に普及した。これはネッスル日本(当時はネスレではなくネッスルと言っていた)のネスカフェである。蓋の形状が初期のスクリュータイプである。

障子
どこの家にもあった建具。部屋の仕切りであり、障子紙が貼ってある。子供や猫などにより破られてしまうのが普通で、定期的に張り替えた。写真の障子は、破れがないので張り替えたばかりであると思われる。

サイドボード
居間で使う食器類などを収納する家具。いわゆる茶箪笥だが、西洋風にサイドボードと言っていた。食器類や旅行の時に買ったお土産が飾られていることも多い。

家庭のスナップ写真から、昭和のあの頃を考える。