システムルッツマンとは、こんな自動車。
ここで、システムルッツマンという自動車を少し詳しく見ていこう。今の自動車とは機構がだいぶ異なる。
まず、エンジンは車の後部に水平に置かれ、ベルトやチェーンを介して後輪に回転力が伝達されるようになっていた。また、運転席を見るとハンドルがフロアから垂直に立っている。しかもノブが付けられており、ノブを握ってハンドルを回したようだ。ハンドル操作はフォークリフトを連想させる。
そしてシートだが、運転席と助手席の前に小さな補助席が向かい合わせに付けられている。前に人を乗せて運転などできたのだろうか。よく見ると、補助席は少し低く取り付けられており、しかもこの車、スピードは時速約20キロだったそうだ。前に人を乗せても運転には支障がなく、危険でもなかったのだろう。
オペルは、このルッツマンを自社で製造するにあたり、重心をより低くし、運転がしやすいようにシャーシとフレームを改良。さらに、車種のバリエーションも充実させた。2人乗り、4人乗りに加え、商売に使える大型車まであったようだ。さすがに、オペルの自動車製造にかける意気込みが感じられる。

オペル システムルッツマンの実車
垂直に立ったハンドルに向い合せのシート、これぞ19世紀の自動車である。また、よく見ると、後輪がチェーンによって回されるようになっているのもわかる。2017年に行われたリュッセルスハイム・クラシックカー・ミーティングで撮影されたもの。
【Torana (Wikipedia)License: CC BY-SA 3.0, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons】
垂直に立ったハンドルに向い合せのシート、これぞ19世紀の自動車である。また、よく見ると、後輪がチェーンによって回されるようになっているのもわかる。2017年に行われたリュッセルスハイム・クラシックカー・ミーティングで撮影されたもの。
【Torana (Wikipedia)License: CC BY-SA 3.0, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons】

発売当時のルッツマン
2人乗りの車の写真である。運転する際の様子がわかる。ハンドルを握るのは工場の監督のセドラチェクで、その隣に乗るのはオペル創業者の息子ハインリッヒ・フォン・オペルである。
【SconosciutoUnknown author, Public domain, da Wikimedia Commons】
2人乗りの車の写真である。運転する際の様子がわかる。ハンドルを握るのは工場の監督のセドラチェクで、その隣に乗るのはオペル創業者の息子ハインリッヒ・フォン・オペルである。
【SconosciutoUnknown author, Public domain, da Wikimedia Commons】

ルッツマンの商用車
運転席とその後ろを大きなカバーで覆ったタイプである。後ろに荷物を積み込んで運転できるということだろう。実際に販売されたかどうかはわからないが、こうした商用車も揃えていた。
【media.gm.com, Public domain, via Wikimedia Commons】
運転席とその後ろを大きなカバーで覆ったタイプである。後ろに荷物を積み込んで運転できるということだろう。実際に販売されたかどうかはわからないが、こうした商用車も揃えていた。
【media.gm.com, Public domain, via Wikimedia Commons】
