Hispano Suiza Dubonnet Xenia

世界で一台。こだわりの車。
にぶい銀色に輝くボディ。流れるようなライン。水滴型のフェンダーやフロントガラスの曲線が個性的で未来的。ジェット機かロケットかというこの車はいったい何か。自動車メーカー イスパノスイザが作った高級車、デュボネ クセニアだ。製造されたのは1938年。何と今から90年近く前の車である。
この車は、世界で一台の高級車だ。古いので一台しか残っていないのではない。最初から一台しか作られていない。メーカーのイスパノスイザが、フランス人のレーシングドライバーアンドレ・デュボネの依頼で製造した一台なのである。ゆえにこの車の名をデュボネ クセニアと言う。
では、なぜこのような車が誕生したのだろうか。まずは、メーカーのイスパノスイザから語っていこう。

デュボネ クセニアのスタイル
ジェット機を思わせる流線型の車体。フロントとリアの水滴型フェンダーも大きな特徴である。前から見るとなかなか個性的な顔をしている。また、フロントガラスやサイドガラスが車体にあわせた曲線ガラスになっているが、1930年代の車の中では全く先進的なデザインと言える。
ジェット機を思わせる流線型の車体。フロントとリアの水滴型フェンダーも大きな特徴である。前から見るとなかなか個性的な顔をしている。また、フロントガラスやサイドガラスが車体にあわせた曲線ガラスになっているが、1930年代の車の中では全く先進的なデザインと言える。