2002は、ノイエクラッセの派生車種。
さて、そのノイエクラッセだが、1500ccエンジンの中型車に始まり、1800、2000と排気量をアップさせた車を次々とデビューさせていった。車種は4ドアセダンと2ドアクーペで、BMW700よりも上のクラス、エグゼクティブ・カーといった位置づけだった。
そうした流れの中で、派生車種として生まれたのがBMW2002である。1966年、ノイエクラッセのデザインコンセプトはそのままに、ホイールベースを50mm短くし、2ドアセダンとしたBMW1600-2が生まれるのである。それは上級クラスの中型車をよりコンパクトにしたというイメージの車だった。
そして1968年、排気量を2000ccにアップしたBMW2002が生まれる。ここに来て上級クラスのコンパクトカーとして、大いに話題となる。車種もセダンだけではなく、クーペやコンバーチブル、ハッチバックなど充実し、人気車となるのである。

単に4ドアを2ドアにしたというだけではなく、上級クラスのイメージをそのまま引き継いだ車に仕上がっている。
【Greg Gjerdingen from Willmar, USA, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons】
BMWが、2ドア車を登場させた理由とは。
ではBMWは、2ドアの車をなぜここで敢えて登場させたのだろうか。この当時、主な輸出先だったアメリカではヨーロッパ製の2ドアスポーツカーがよく売れていた。BMWは、そうした需要に応える形で主力製品をもとにしたスポーティな2ドア車を投入したようである。
メーカーとしてのコンセプトはそうだとしても、やはりユーザーとしては高品質なBMW車が低価格で手に入るというところに魅力があったのではないだろうか。2ドアであるため値段も4ドアと比べ安めだったのだ。
BMWは、2ドア車を1600cc、1800cc、2000ccと販売したが、最も生産したのは2000ccのBMW2002である。大排気量のすごいBMW車に手軽に乗れるというのがやはりユーザーにとってはたまらないのだ。しかも、軽量なボディなのだから、走りも軽快というわけである。

当時のBMWの広告写真である。カタログかパンフレットに使われていたものだろう。森の中に停まるBMW2002、その近くには若い男女が。若い人でも持つことのできるエグゼクティブな車、というイメージが伝わってくる。
【BMW 1600/2002 by aldenjewell, on Flickr】
