BMW 2002

戦後のスタートに苦戦したBMW。

ドイツは敗戦国であり、戦後すぐには自動車などの生産ができなかった。戦前からの自動車メーカーであるBMWが戦後の自動車生産を始めたのは1948年からで、1951年には大型乗用車の生産も再開した。

しかし、戦後数年の時代に大型の車など売れるはずもなく、1955年からはイタリアのイソ社が開発したマイクロカーをライセンス生産するようになる。BMWイセッタの製造、販売である。BMWイセッタは、車の前部がドアになるという2人乗りの車で、その手軽さ、値段の安さからヒットする。

BMWイセッタ
BMWイセッタ
イタリアのイソ社からライセンスを得てBMWで生産したマイクロカー。
イセッタのドアを開けたところ
イセッタのドア
前部がハンドルごと開くというユニークな構造の車だ。
nakhon100, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons】

さらにBMWは、イセッタの全長を伸ばし4人乗りとしたBMW600という車も売り出す。しかし、大型の乗用車とマイクロカーというBMWの製品構成にはやはり限界があった。1959年の末には経営危機を迎えてしまうのである。

そこでBMWは、起死回生のモデル、大衆向けの小型車BMW700を登場させる。マイクロカーではなく、普通の小型車、自動車らしい自動車を発売するのである。BMW700は、697ccのエンジンをリアに搭載するRR車で、トレードマークであるキドニーグリルもない車であったが、人々に受け入れられた。

このBMW700により経営が支えられ、BMWはいよいよ戦後の本格的な乗用車、BMWならではの車の開発、製造ができるようになる。それが中型車のノイエクラッセである。「戦後のBMW、いよいよ始動!」ということになったのである。

BMWミュージアムで見られたBMW700
BMW700
上はBMWミュージアムに展示されているBMW700である。後ろにエンジンがあるためキドニーグリルは無いが、ジョヴァンニ・ミケロッティデザインによる精悍なスタイリングが特徴である。
Nathanael Burton, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons】

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2002は、ノイエクラッセの派生車種。