CS戦争が勃発。マイカー元年。
トヨタカローラといえばサニーのライバルとして有名だ。この後、対抗するように排気量、室内の広さ、車種バリエーションなどを競うことになる。広告合戦も熾烈で、カローラが「プラス100ccの余裕」とやればサニーは「隣りのクルマが小さく見えます」と返した。
CS戦争当時のCM
昭和43年(1968年)のカローラ1100のCM、それに続いて昭和45年(1970年)のサニー1200のCMを見ることができる。その他にも60年代から80年代までの自動車のCMが収められている。
昭和43年(1968年)のカローラ1100のCM、それに続いて昭和45年(1970年)のサニー1200のCMを見ることができる。その他にも60年代から80年代までの自動車のCMが収められている。
トヨタと日産の販売合戦と言えばブルーバードとコロナのBC戦争が名高いが、この時はCS戦争と呼ばれた。しかし、この戦争のおかげで日本のモータリゼーションは大きく進展したのも事実である。CS戦争が勃発した昭和41年(1966年)は、マイカー元年とも呼ばれている。
新三種の神器だの3Cだの言われても、当時の一般庶民にとって、マイカーの所有はまだ夢のようなことでもあった。でも、ダットサンサニーの登場によって、それは夢ではなく現実のもの、手の届くものとなったのである。
そしてこの頃から、休日になると自家用車で観光地に出かける人々のことをマイカー族と呼ぶようになる。