小説のモデルにもなった。
スカイラインスポーツが登場した昭和37年(1962年)、「黒の試走車(テストカー)」という小説が話題を呼びヒットした。同じ年に映画化もされている。作者は小説家でルポライターでもある梶山季之で、自動車メーカーの新型スポーツカー開発を取り上げた経済小説である。競合する企業間の情報の探り合いや様々な人間関係、事件などが描かれている。
映画「黒の試走車(テストカー)」予告編
小説が発表されたのと同じ昭和37年(1962年)に早くも映画が制作された。監督は増村保造で、田宮二郎や叶順子などが出演している。この予告編からもシリアスな社会問題を扱った映画という雰囲気が伝わってくる。
小説が発表されたのと同じ昭和37年(1962年)に早くも映画が制作された。監督は増村保造で、田宮二郎や叶順子などが出演している。この予告編からもシリアスな社会問題を扱った映画という雰囲気が伝わってくる。
この小説のモデルとなったのがプリンス自動車工業であり、小説に登場する新開発のスポーツカーは、スカイラインスポーツと言われている。エンターテイメントに重きが置かれてはいるが、作者によればできるだけリアリティーを盛り込んだ作品とのことである。
リアルな小説ということは何を意味しているのか。この当時、昭和30年代後期には、既に日本の自動車メーカーは大企業であり、作り出す製品も欧米車と肩を並べられるような車である、そんな認識を人々が持っていたことがわかる。
プリンス スカイラインスポーツは、そんな時代に生まれた当時最高級のスポーツカー、いやスペシャルティカーなのである。
走るスカイライン スポーツの動画
小気味良いエンジン音を響かせて走るスカイライン スポーツの姿を捉えた動画である。周りの景色を見ると日本ではないようだが、こんな風景にもしっくりと溶け込んでいる。やはりこの車、イタリアンデザインのスポーツカーなのだ。
小気味良いエンジン音を響かせて走るスカイライン スポーツの姿を捉えた動画である。周りの景色を見ると日本ではないようだが、こんな風景にもしっくりと溶け込んでいる。やはりこの車、イタリアンデザインのスポーツカーなのだ。
