ユーザーに愛された117クーペ。
日本の一般の庶民にとって、それまでは自動車を持つということ自体が、とてつもない出来事であった。しかし、モータリゼーションが進展してくると、自動車を持つことが自分にもできること、普通のことになってくる。
そうなると、もちろん馬力があってスピードを出せるものがよいが、美しく、いつまでも愛着の持てるものも欲しくなる。そこに、海外デザイナーによる117クーペが登場し、「そうだ、これだ!」と日本人も気づいたのである。
GAZOO.comの117クーペ紹介動画
クルマ情報サイトGAZOO.comがYouTubeに掲載している紹介動画。前編と後編がある。モータージャーナリストの熊倉重春氏が117クーペを熱く語っており、この車のディティールを知ることができる。
クルマ情報サイトGAZOO.comがYouTubeに掲載している紹介動画。前編と後編がある。モータージャーナリストの熊倉重春氏が117クーペを熱く語っており、この車のディティールを知ることができる。
いすゞ117クーペは、発売開始から10年の時点で登録された車の98%が現役だったという調査がある。購入した人の多くが、117クーペを愛し、大切に乗っていたのだ。
走らせる満足感ももちろんあったろうが、やはりユーザーは、この車のスタイルに惚れ込んだのである。流れるラインを愛でて「いい仕事してますねー」と言ったかどうかはわからないが・・・。
どちらにしても、ジウジアーロデザインを採用し、開発したいすゞ自動車の狙いは、しっかりと実を結んだと言えるだろう。まさに、117クーペはその点でエポックメーキングな車だったわけである。
