ラリーカーとして有名なエスコート。
ラリーと言えば、サーキットでその速さや性能を競うのではなく、市販車をベースに調整された車で公道を突っ走り、タイムを競う競技だ。モンテカルロラリーやアフリカで行われるサファリラリーなどが有名である。1970年代には国際的なラリーが各地で行われていた。
実際にエスコートは、1970年のロンドンメキシコワールドカップラリーに参加し、9時間7分のタイムで優勝。しかも、10位以内にエスコートが5台も入るという快挙を見せた。
このラリーはイギリスのロンドンを出発し、ヨーロッパの都市を走り抜け、船で南米に渡って南米の各都市を巡ってメキシコシティにゴールするという2大陸を股にかけたラリーであった。ここで好成績を上げたのだから、エスコートには、ラリーに強いあのすごいヤツというイメージが付いただろう。

ラリーで優勝したエスコート
1970年のロンドンメキシコワールドカップラリーで優勝したフォード・エスコートである。ドライバーはフィンランドのラリードライバーハンヌ・ミッコラであった。現在は、イギリスの自動車博物館ヘリティッジ・モーター・センターに展示されている。
【paulb4uk, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons】
1970年のロンドンメキシコワールドカップラリーで優勝したフォード・エスコートである。ドライバーはフィンランドのラリードライバーハンヌ・ミッコラであった。現在は、イギリスの自動車博物館ヘリティッジ・モーター・センターに展示されている。
【paulb4uk, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons】
ラリーも戦前までは、車による純粋な競争であった。技量を持った人間が自慢の車で参戦してドラマを演じるという趣だったものが、戦後になると自動車メーカーがチームを組んで参加し、好成績を狙ってデッドヒートするという形になっていった。その狙いは自社の車の宣伝である。ヨーロッパフォードとしては、合併後初めて出した車がこんな好成績を収めたのだから言う事なしである。
フォード エスコートMk1ストーリー
エスコートMk1の歴史を簡潔にまとめた動画。当時のラリーの画像がふんだんに登場する。やはりエスコートとラリーは切っても切り離せないのだ。
エスコートMk1の歴史を簡潔にまとめた動画。当時のラリーの画像がふんだんに登場する。やはりエスコートとラリーは切っても切り離せないのだ。
