やはりクラウンは日本の高級車だ。
もちろん現在は時代が違う。さまざまな状況がからみあい、手放しで好景気に沸くという時代は過去のものである。会社も年功序列ではなく能力主義だ。だまっていても自動的に出世してゆけるという社会ではない。
しかし、こんな時代ではあるが、今もクラウンは存在する。セダンと言うよりも新しいクラウンはSUVが主流だそうだが、この高級車はやはり今の人の心も捉える何かを持っているのだ。
もちろん、クラウンは性能も居住性も日本の高級車としての水準以上のものを持っているのは確かである。でもそれ以上に、クラウンは日本人の心に今も「いつかはクラウン」と言うサクセスドリームを送り込んでいるのである。

歴代クラウン勢揃い
石川県小松市にある日本自動車博物館に展示されている歴代クラウン。今も昔も『いつかはクラウン』と銘打って初代から8代目までを一堂に展示したようだ。写真では手前の初代から7代目ぐらいまでが見える。この車たちが、いつの時代も日本人の心をとらえ続けてきたのである。
【MikaPr65, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons】
石川県小松市にある日本自動車博物館に展示されている歴代クラウン。今も昔も『いつかはクラウン』と銘打って初代から8代目までを一堂に展示したようだ。写真では手前の初代から7代目ぐらいまでが見える。この車たちが、いつの時代も日本人の心をとらえ続けてきたのである。
【MikaPr65, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons】
