ポルシェ 356

オタク心に火をつける、ポルシェ356。

その鑑賞する車としてのポルシェの原点が、まさにこのポルシェ356だ。生活もままならない戦後の混乱期に開発を始め、1948年から1965年まで、プロトタイプからプレA、A、B、Cタイプと改良が加えられ、レースでも好成績を残したポルシェ356。その改良の詳細な推移はウィキペディアやポルシェファンのサイトなどに詳しい。

そこには単に車のスペックだけではなく、改良点の年ごとの推移も詳しく公開されている。これはすでにファンと言うよりも、マニアあるいはオタクの仕事である。ポルシェ356という車は、オタク心に火をつける車なのである。

ポルシェ356の走行動画
ポルシェ356を鑑賞するということで、走行動画を楽しんでいただきたい。ドライバーの目線で撮った動画である。スムーズな走りが体感できる。

山口百恵の歌「プレイバックPart2」の歌詞に「緑の中を走り抜けてく真紅(まっか)なポルシェ」というのがある。この場合、車はワーゲンやクラウンでは、歌にも絵にもならない。やはり、走り抜けてゆくのは真紅なポルシェでなければならない。

これは、ポルシェという車が美しく、速く、高性能なスポーツカーであるという認識がなければ、きっと出てこなかった歌詞だろう。

ということは、ポルシェがポルシェ356を生み出さなければ、この歌も生まれなかったはずである。