ポルシェは鑑賞する車である。
1970年代の後半に日本でスーパーカーブームが起こった。カウンタックを初め、フェラーリやランチアなど数々の車がスーパーカーとしてもてはやされたが、ポルシェも当時のブームを引っ張った車のひとつである。もちろんこの時のポルシェは356の後継車である911であるが、スーパーカーファンはポルシェの走りや美しさに憧れたものである。
ポルシェにはファンが多い。しかも、手に入れたいと考えている人よりも、見て楽しみたいという人が圧倒的に多いだろう。
ポルシェは日常で運転する車というよりは、鑑賞する車である。好きな人にとっては、そのデザインはもちろん、走る姿からエンジン音、排気ガスの匂いまで鑑賞の対象となるのだ。
