いすゞ エルフ

isuzu elf
いすゞエルフ
いすゞ エルフ 昭和34年(1959年)

「スカッとさわやか」な一台。

ひょうきんな顔が印象的なトラック、いすゞエルフだ。いすゞエルフと言えば日本の小型、中型トラックの代表的存在でもある。昭和34年(1959年)に初代が登場。モデルチェンジを続けながら改良され、21世紀の現在でも製造、販売が続けられている。60年以上の歴史を持つ商用車でもある。

コカ・コーラ配送のボトルカー。

上の画像は初代のエルフで、色は鮮やかな黄色。見てわかるようにコカ・コーラの配送トラック、いわゆるボトルカーである。昭和30年代であるのでコーラは当然ビンのボトルである。荷台に積まれた箱の中にコーラボトルが並べてあって、コーラを箱ごと小売店などに届けていた。当時はよく、街角でガチャガチャ音を立てながら走っているのを見かけたものだ。

後ろから見たいすゞエルフ
コカ・コーラ配送のボトルカー
全体が黄色に塗られていてリアには白地にコカ・コーラのロゴタイプ、正面の屋根にはDrink Coca Colaのメッセージが掲げられている。
エルフの荷台 コーラのケースが積まれている。
荷台の様子
荷台は細かく仕切られていて、そこにビンケースが入る。お店に運ぶ際にはキャリアを使うようになっている。

しかし、コカ・コーラは赤というイメージがあるのに、このエルフは全身黄色で塗られている。なぜ黄色なのだろうか。そんなコカ・コーラボトルカーの疑問についてはあとにまわして、まずはいすゞエルフについて語ってゆこう。

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