ロンドンのタクシー業の誇りがそこにはある。
イギリスという国には、昔から執事とかメイドといった家の使用人としての職業の伝統がある。家の管理や家事を行うことは誇り高いサービス業でもあった。タクシーも、車を運転し目的地までお客を運ぶというサービス業として、馬車の時代からの伝統があった。しかも時の政府に認可された誇りある職業でもあったのである。
それゆえに当然ではあるが、誇りあるロンドンのタクシー業の車は、他の国では見られないスタイルの黒いタクシー、ハックニーキャリッジという名の辻馬車の伝統を守るタクシーでなければならなかった。
しかも、お客の方も「バスは2階建ての赤であり、タクシーは背の高い黒に決まっている。それがロンドンという街だ。」そんな誇りというか信念を持って利用していたのだ。ロンドンという街は本当に面白い。
オースチンFX4は、1997年まで使用され、現在では別の車種が使われている。また最近では電気自動車も使われているようだ。だが、背が高く、黒いというロンドンタクシーとしてのスタイルは今も頑なに守られている。
1952年のロンドンタクシー事情
FX3の時代だが、当時のロンドンタクシーの状況がよくわかる動画である。渋滞の中でもいかに早く乗客を目的地まで届けるか、そんな運転手のプロ意識がロンドンタクシーを支えている。早回しの撮影もご愛嬌である。
FX3の時代だが、当時のロンドンタクシーの状況がよくわかる動画である。渋滞の中でもいかに早く乗客を目的地まで届けるか、そんな運転手のプロ意識がロンドンタクシーを支えている。早回しの撮影もご愛嬌である。
