キャデラック エルドラド

ロングセラー高級車だったエルドラド。

こうした至れり尽くせりの高級車だったが、やはり値段が上がりすぎてしまったのだろう。発売翌年の1954年にはデザインを変更し、他のキャデラック車と共通の部材を使うことによって価格を下げた第2世代を発売する。

価格を下げたとは言っても、基本価格は現在のドル換算で65,000ドルであるから、日本円で1,000万円の高級車だ。しかし、販売台数はほぼ4倍となったそうである。当時のアメリカの人はやはりお金持ちなのである。

それ以降、キャデラック エルドラドはモデルチェンジを繰り返し、2002年発売の第12世代まで販売された。大きく、頑丈で、豪華絢爛のアメ車の伝統を21世紀まで伝えたのだ。

実際の南米のエルドラドは幻であった。だが、「幻の黄金郷はここにあり」と、キャデラックエルドラドは、アメリカの豊かさを象徴する高級車として人々を魅了し続けたのである。

エルドラドの走行動画
まず、車のエンジンや外観を紹介し、続いて実際に走行する様子を車内のカメラで撮影した動画になっている。70年も前の車だが、走行中はエンジンの音が静かで揺れもソフトだ。さすがに高級車なのである。