メルセデスベンツ 300SL

日本での300SLと言えば、あの人。

300SLに関しては、1950年代半ばから60年代にかけて、つまり昭和30年代に青春時代を過ごした日本人には思い入れのあるスポーツカーではないだろうか。俳優、石原裕次郎の愛車として有名なのである。いまは閉館しているが小樽にあった石原裕次郎記念館には実際に300SLが展示してあった。

さらに、プロレスラーの力道山や俳優の夏木陽介も乗っていたようだ。なんと、裕次郎に力道山に夏木陽介である。昭和の高度成長期を象徴する芸能人の揃い踏みである。芸能人は人気商売であるがゆえに注目されなければならない。そこでベンツのスポーツカー、いやガルウィングなのである。

レースに勝つために生まれたガルウィングの車300SLが、日本では有名人という人生の勝者を象徴する車となったというのだから面白い。こんな車は他にない。

石原裕次郎記念館の動画
十勝毎日新聞が制作した動画である。最初はTVドラマ「西部警察」で使われた車が紹介されるが、開始1分過ぎに石原裕次郎が実際に乗っていた300SLが登場する。ナンバープレートの3ナンバーが一桁であるところなどは、やはり時代を感じさせる。
300SLの動画
メルセデス ベンツの日本のディーラーであるシュテルン世田谷が制作した動画である。300SLのオーナーを取材し、車の紹介や走行時の車内動画などを収録。やはり300SLは、裕次郎の愛車だったからか日本人のオーナーがよく動画に登場する。