この車は、小さなライオンだ。
プジョーと言えば、そのエンブレムはライオンである。最近ではエンブレムだけでなく、車の前後のライトでライオンの牙と爪を表現するなど、車体デザインでもライオンを強調している。
プジョーはもともと鉄の工具を製造販売する会社であり、主力製品であったノコギリの強力なイメージをライオンで表したという話が伝わっている。もともとライオンのような強さがプジョーの製品の“売り”だったのである。


足元にもライオン
プジョー202には、後輪のカバーにもライオンをあしらったデザインが施されていた。
プジョー202には、後輪のカバーにもライオンをあしらったデザインが施されていた。
さすがにプジョーは、戦争で疲弊した時代でも強さが目立っていた。難しい状況の中でもプジョー202の生産を続けることで、圧力を受けても負けないという精神を示したのだ。
プジョー202という小型車は、まさに小さなライオンだったわけである。