リンカーン コンチネンタル

ヨーロッパ風が、アメ車の元祖?

ウィキペディアには、この車の生産によって、アメリカの自動車にはパーソナル・ラグジュアリー・カーという分類が生まれたとある。

パーソナル・ラグジュアリー・カーとは、性能よりも快適さや豪華さを重視した車のことで、実際には戦後のフォード サンダーバード2代目の成功が始まりとされている。1950年代以降、キャデラックエルドラドとかシボレーコルベットなど数々のパーソナル・ラグジュアリー・カーが登場した。

パーソナル・ラグジュアリー・カーとは、まさに私たち日本人が“アメ車”と呼ぶ車のことと言えるかもしれない。やたら大きく、装飾過多で、ドアが重いあのアメ車である。

こうしたアメ車の先祖とも言える車が、リンカーン コンチネンタルなのだ。名前ではコンチネンタル、つまりヨーロッパ大陸風と銘打ちながら、実際にはアメ車の元なのだから面白い。

リンカーン コンチネンタルクーペ
リンカーン コンチネンタルの実車
1941年製である。それまでの車とは一味異なる安定感あるイメージだ。すでにアメ車の片鱗を感じさせる。
Thesupermat, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons】
コンチネンタルのコンパーチブル
コンバーチブルタイプ
オープンのコンチネンタルである。鮮烈なイエローが目に眩しい。この派手さ加減もまたアメ車らしさの現れかもしれない。
{{{1}}}, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons】
リンカーン コンチネンタル動画
you tubeには今でも動くコンチネンタルの動画が多く存在するがこれもその一つ。41年製コンチネンタルの走る姿や車内からの眺め、エンジンの様子などが出てくる。

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コンチネンタルにこだわった2代目。