austin K8

戦後の商売は、この車から。
ボンネットのないキャブオーバー型のバンである。登場したのは1947年、戦後すぐの車だ。この車の名前はオースチン K8。イギリスの老舗自動車メーカー オースチンの商用車である。
この頃のトラックやバンなどの商用車は、多くがエンジンの入ったボンネットの後ろに運転手の乗るキャビンが付き、その後ろに荷台や荷室が付くタイプである。エンジンの上にキャビンを乗せ、荷室の広さを確保したキャブオーバー型は画期的な車でもあった。
フロントにはラジエターグリルと視界の広い窓が付いており、しかもフロント上部は、緩やかなカーブになっている。運転しやすそうな車である。確かに前にボンネットがなく、運転席が高めに設置されているので、ボンネット型の車と比べ運転はラクだっただろう。

オースチン K8のスタイル
エンジンの上に運転席が来るキャブオーバー型バン。いわゆる四角いバンである。戦後すぐの時期としては新しいスタイルであった。
エンジンの上に運転席が来るキャブオーバー型バン。いわゆる四角いバンである。戦後すぐの時期としては新しいスタイルであった。
