マツダ ファミリア

Mazda Familia
マツダ ファミリア
マツダ ファミリア 昭和38年(1963年)

マイカー元年の前に生まれたマイカー。

フロントからリアへのストライプが小粋な、イタリアンテイストの小型車。マツダ ファミリアである。上の車は、昭和38年(1963年)に登場した初代だ。ファミリアは、初代から平成15年(2003年)の9代目まで40年間も生産されていた。その名前が示す通り、家族でドライブを楽しむファミリーカーとして開発された車でもある。

この車、心臓部にはオールアルミ製のエンジンを搭載。これは、同じマツダの軽自動車キャロルにも搭載されていたが、軽量で冷却効果も高く、“白いエンジン”と呼ばれ話題となった。一般向けのファミリーカーではあるが、マツダ独自の技術を注ぎ込んだ車となっていたのである。

マツダ ファミリアのスタイル
マツダ ファミリアのスタイル
小型車として全体的にスッキリとまとまっている。ボディのサイドを流れるストライプがカッコいい。本文にイタリアンテイストと書いたが、この車、デザインはイタリアのカロッツェリア※であるベルトーネが担当。そこで働いていた若き日のジョルジェット・ジウジアーロが行っている。
※カロッツェリアとは、自動車のデザインや車体製造の専門業者のこと。

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マツダは、戦前からの自動車メーカー。