バイラル【ばいらる】
■ビデオ投稿サイトを活用することが考えられている。
■流す情報のクオリティの高さが命である。
語源はウイルス。
バイラル広告とかバイラルマーケティングという言葉を最近よく聞きます。バイラル(vilal)とは、ウイルスを語源に持つ言葉で、感染していくという意味で使われます。口コミなどで噂が人々の間に広がっていく、つまり感染していくことを表していて、こうした口コミを使うマーケティングをバイラルマーケティング(※)と言っています。
よくインターネットで見た記事や写真がとても面白いと、自分の友人や知人にメールなどで「ねえねえ、これ見て、面白いよ」とURL入りで伝えることがあります。相手の友人もそれを面白いと思うと、また別の友人にその情報を伝えて、どんどんと広がってゆきます。いわば感染してゆくわけですが、これがバイラルです。
メールなどで情報を簡単に伝えられる今の時代ならではのマーケティングですが、具体的にどんな方法があるのでしょうか。
これまでのマーケティングとはここが違う。
「お友だちに教えちゃおうキャンペーン」みたいなキャンペーンがこうしたバイラルマーケティングのひとつと言われていますが、いま流行の写真やビデオなどの投稿サイト(You Tubeなどがが有名です)に、話題になるようなCMビデオを投稿して、バイラルで情報を広げてもらおうという手もあります。まさにWeb2.0的手法のマーケティングですね。
普通のマーケティングは、新聞、雑誌の広告やテレビCMなどマスコミを活用したり、チラシやダイレクトメールなどの販促物で人々に直接情報を流してゆきます。これによって、多くの人に情報は届きますが、欲しくない人、どーでもいい人にも送られますので、非効率でもあります。このために流すターゲットを限定して効率を高めるようにしますが、それにも限界があります。
ところがバイラルの場合は、情報を流す側が「あの人ならこれを面白がるだろう」と考えて流すのですから、すでによい選択がなされています。また、受ける側も「あの人から来たのだから面白いに違いない」と中身を見る確率が高くなります。そのままゴミ箱行きのダイレクトメールとは大違いです。たいへん効率的と言うことになります。
流す情報のクオリティが問題。
さて、こうした口コミに依存したマーケティングに求められるものとは何でしょうか。それは、最初に情報を友人に流す人が面白がるほど価値の高い情報かどうかということです。誰も面白くもないものを友人には送りません。
友だちに教えたら○○を進呈と、エサで釣る方法もありますが、それでは真の口コミにはなりません。
ですから、情報のクオリティの高さが求められることになります。とても新しい、便利だ、美しい、面白い、画期的だ、楽しい・・・そんなものでなければなりません。しかも、マーケティングですから、効果がなければなりません。それによって、お店のイメージがアップしたり、実際に商品が売れたりしなければなりません。
クオリティが高く、しかも商売につながる。要するに広告作りの原点に立ち返るということではないでしょうか。いいものを作れば、効果があるということです。・・・結局あたりまえの結論になってしまいました。