Ajax【エイジャックス】
■GoogleMapで注目。ショッピングサイト活用で期待。
■本来のパソコンの使いやすさをWeb上で実現。
Ajaxって何?
Ajaxとは、「Asynchronous(エイシンクロナス) JavaScript + XML」の略で、以前から使われているJavaScriptやXMLを組み合わせてWebページをさらに使いやすくする技術のことを言います。これまでの技術の復権とも言われます。
例としてよく出されるのはGoogleMap。表示させた地図をマウスでグリグリと動かせる地図表示サイトです。それまでの地図表示サイトは表示させた地図のもう少し右側が見たいなという時は右側を表示させる矢印をクリックしていました。クリックすると、少し右に移動した地図を新たに読み込むという作業をしていたわけです。
これに比べるとGoogleMapはとっても便利。行きたい方にマウスひとつでそのまま移動できるわけですから。
最近では、GoogleEarthなんていうのも出てきました。これもまたすごいんですが、ご存知でない方は、Googleからダウンロードしてみてください。
データのやりとりをストレスなく。
このGoogleMapの構築にAjaxは使われています。何が新しいかと言うと、サーバとのデータのやりとりを瞬時にブラウザ上で行えるという点です。 これまでのWebでも、もちろんサーバとのデータのやりとりは行えましたが、手続きがまだるっこしいという状況でした。
例えば何か買い物をする時には、こちらからの情報を書き込んで、送信ボタンを押します。すると、どこどこの書き込みができていないとか電話番号は半角でといったエラー画面が表示され、修正して再送信すると確認画面が出て、OKを押して・・・なんてことが続きます。画面が代わるごとに読み込みの時間もあり、少し待たされてイライラしたりします。きっと、どなたも経験があると思います。
これが、Ajaxならば、間違えて書き込んだら画面の入れ替えなしにエラーメッセージがすぐに表示されたり、書き込むと瞬時に確認画面が現れたりすることになります。
送信ボタンを押さないとサーバとの通信ができないこれまでのものとは異なり、ユーザーが書き込みなどのアクションを行うと画面の入れ替えなしにその場でサーバとの通信を行いますので、これが実現できるというわけです。
Webショッピングをもっと簡単に、手軽に。
というわけで、Ajaxは、データをサーバとやり取りするショッピングサイトや、ユーザーが意見や情報を書き込むコミュニティサイトなどでの活用が見込まれる、現時点でのWebテクノロジー有望株。
データをサーバとやりとりすることでユーザーにサービスを提供したり、商品を販売したりするサイトの構築技術をよく「Webアプリケーションで構築する」と言いますが、文字通りにWebでアプリケーションらしさを追求したのがこのAjaxと言えるのではないでしょうか。
つまり、ユーザーにしてみれば本当はWebだってWORDやEXCELのようにサクサクと快適に使いたいわけです。でも、WORDやEXCELは自分のパソコンに入っているアプリケーションであるのに比べWebの方はインターネットで通信しているのだからしょうがないという思いがありました。
ところがこの障壁をとっぱらってしまうのが、Ajax。インターネットでサーバと通信しながら、使い勝手は自分のパソコンの中にあるアプリケーションのようであるというわけです。
FLASHよりも、使い勝手がありそう。
同様なことを実現させようとバージョンアップを重ねてきた技術にFLASHがあります。たしかに最近のFLASHは、サーバとのやりとりに重きを置いていますし、インターフェイスも素晴らしいと思います。
でも、こちらはこれまでのJavaScriptやXMLといったこれまでの技術の応用ですし、プラグインもいらない、作成時に特別なアプリケーションもいらないということで、現時点ではAjaxの方に軍配があがっているようです。