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2006.10.1作成
誰がアクセスしても、使える、内容が理解できるWebのために。

アクセシビリティ【あくせしびりてぃ】

■お年寄りや障害者の方がアクセスしても使えるWebサイトに。
■公共性の高いサイトでは必須。これからも、より重要に。
■ガイドラインや規格が定められている。

誰もが使えるWebを目指す。

アクセシビリティとは、ソフトウェアやさまざまな情報サービスなどが「誰もが使えるものであること」を表している言葉。最近では主にWebに関して使われます。

アクセシビリティは、ユーザビリティとも比較されますが、ユーザビリティは一般的な使いやすさ。一方、アクセシビリティは、誰もが使いやすいかどうかを表す言葉です。

つまり、お年寄りや、身体障害の方などにも簡単に使えるようWebの設計・デザインを行うことで、ユニバーサルデザインの一部とも言えます。よくアクセスビリティという方がいらっしゃいますが、アクセシビリティですのでお間違いなく。

アクセシビリティを考慮したWebとは。

では、アクセシビリティとは、Webにどんな配慮を行うことなのでしょうか。
例えば年をとれば小さい文字は見にくく、弱視になれば色の見分けもしにくくなります。そこで、文字の大きさや配色に気を使うことが求められますし、ユーザーが任意に文字の大きさが変えられるようにもできるでしょう。

また、障害のためにマウスが使えなかったり、あるいは全く視覚がなかったりする方もいます。マウスが使えない方はパソコンをキーボードだけで使うでしょうし、視覚障害の方はサイトを読み上げるソフトを使うかもしれません。でも、そうした制限のある使い方をしてもサイト上の情報は確実に伝わるようにしなければなりません。

美しくレイアウトされたWebページでも、読み上げのソフトを使うと、何が書いてあるのか全くわからなくなるのがあります。これではすべての人に内容が伝わらないということで、アクセシビリティがよくないWebページということになります。

公共性のあるWebは、誰もが使えるwebに。

もちろんサイトがターゲットにしている相手に合わせて作られることを考えれば、あるサイトではアクセシビリティはあまり考えなくてもよいかもしれません。でも、公共性のあるサイトでは、真剣に考える必要があるでしょう。

事実、地方公共団体などのサイトでは特にアクセシビリティを配慮したコンテンツが作られています。同様に、金融機関や病院といった公共性の高いサイトでも、これからアクセシビリティが求められるようになってくるでしょう。日本の高齢化の進展に伴って、これは確実なことと言えそうです。

ガイドラインやJISもある。

このアクセシビリティには、明確な規格が定められています。Web技術の標準化を進める団体であるW3C(ダブリュースリーシー)により、ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドラインが定められていますし、JIS規格もあります。「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針 - 情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス - 第3部:ウェブコンテンツ」という長い名前のもので、2004年6月に交付されました。

JISつまり日本工業規格が存在するのですから、まさにWebは、見て楽しむだけなく、便利に使うもの、日本人の日常の道具のひとつとなっていることがわかります。

→ W3Cはこちらから

copyright Ueda Web Laboratory S.Ueda 2007