「やすさ」で勝負。- その2 -
今回は「やすさで勝負」の第2弾、「伝わりやすさ」について考えます。
はじめに、言葉ありき。
「伝わりやすさ」とは、言葉、コピーライティングの問題です。Webの場合、デザインに比べると後回しにされたり、なおざりにされたりしている場合が多いのですが、まずここに力を注ぐことが求めらるのではないでしょうか。
広告やカタログ、パンフレットなどを作成する場合、多くはまずコピーライターが言葉から考えます。伝えたい事柄、訴えたいメリットをハッキリさせ、さらに、具体的にどんな言葉で訴えるかを決めてから、サムネイルを作りデザイナーにまわします。そして、デザイン作業に入ってゆきます。
まずデザインが決まっていてそこに言葉をはめ込んでゆく・・・こうしたやり方ももちろんありますが、言葉からはじめた方が、コンセプトに沿った作品ができるものです。
Webでは、言葉や文章が軽く見られている?
ところが、Webの場合はまだデザイン中心。Webデザイナーはいても、Webライターはあまり聞いたことがありません。したがって、かっこいいサイトはたくさんあっても、訴えているサイトは結構少ない、これがWeb界の実情ではないでしょうか。
インターネットを目的もなく見ていて、かっこいいサイトを見つける、なんていうネットサーフィンはもう過去の話。やはり、ユーザーは言葉で検索してサイトを見つけますし、検索結果にある言葉に引かれてサイトにやってきます。そして、言葉を読んで内容を理解しています。
ですから言葉や文章はとても重要。文章のいかんによって、サイトの情報が伝わらないことになりますし、モノを売るサイトの場合、売上にも差が出てきます。
Web上の「伝わりやすさ」とは。
さて、そこで「伝わりやすさ」です。最近はWeb文章に関する本なども出版されており、Webの言葉が注目されているようですが、ここでちょっとWebのための文章について考えてみましょう。
Webを見るお客様は、当然自分のパソコンで内容を読みます。パソコンの文字の見え方、読み方は、紙の上のそれとは異なります。したがって、紙の上の文章にはない、パソコン上の文章に求められる文章作法があることになります。もっとパソコンの画面の質が向上し、紙を見ているのと全く変わらないようになれば話は別ですが・・・。
パソコンで読む文章、つまりWeb文章を書くための5つのポイントを列挙してみました。
- ページを開いた瞬間に何のページかわかる
- ななめ読みでも、内容がほぼ伝わる
- 読み込んでも疲れさせない
- 単純な言い回し、面白い言い回し
- 次のアクションを起こしたくなる
こう書いてきましたが、もちろん紙の上での文章作法が全く使えないということではありません。読む人を引きつけ、捉えて離さないような文章はやっぱり紙の上でも、パソコン上でも同様に効果的です。
問題はWeb作成に関わっている人がどれだけWeb上の文章の書き方がわかっているかどうか。予算がないから、デザインはプロに頼んで文章は自分たちで済まそう、こんな場合が多いと思いますが、Webを考えた文章、読む人を引きつける文章は、片手間では書けません。それなりに経験を積んだ人に依頼する方が確実です。本当によいサイトにしたいなら、文章もデザイン同様プロに頼みましょう。
いかがでしたか。さて、次回は第3弾。「更新のしやすさ」です。